シンセをおいて
たまにはのんびりと海でも見てたいね
忙しい君だから夏も終わる頃になったけど
ぬるめの缶コーラと着慣れたTシャツと
雑踏(とかい)より無邪気そうな君がいればそれだけでいい
仔猫を抱いて カメラも持って 花火も買ってって
だけどたぶん、ごめんね
僕は起きていられない
このまま砂の浮く国道とばしたら
見えてくる風景に 君と何か変えて行けそう
次のカーブこえて君に 好きだ と言ったら
君はどういう反応(かお)するだろう
シンセをおいて 五線紙(ノート)もおいて 時計も忘れてて
カーラジオのノイズが
波の音に混ざりだす
キスするように二人の
夢をかさねあえたらいいね